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【知っておきたいインバウンドプロモーション用語】「KOL」「KOC」とは。使い分けも解説!
2025.04.29| タグ: KOCとは, KOLとは, PR, RED, インバウンド, インバウンドプロモーション, インフルエンサー施策, 中国インバウンド, 小紅書, 観光プロモーション, 訪日外国人向けPR
訪日外国人観光客(インバウンド)の数が回復し、今や地域や店舗単位でのインバウンドプロモーションが欠かせない時代になっています。そこで最近よく耳にするのが「KOL」と「KOC」という用語。
特に中国インバウンドを意識したプロモーションを行う際、この2つの言葉の理解は非常に重要です。本記事では、それぞれの意味と違い、そしてどのように活用すれば効果的なインバウンド集客につながるかを分かりやすく解説します。
KOLとは?|Key Opinion Leader(キーオピニオンリーダー)
KOLは「Key Opinion Leader(キーオピニオンリーダー)」の略で、SNSや動画配信プラットフォームなどで大きな影響力を持つインフルエンサーのことを指します。
- 著名人・専門家・有名インフルエンサー
- フォロワー数が数十万〜数百万人規模
- 中国ではWeibo(微博)やRED(小紅書)、日本ではInstagramやYouTubeで活動
たとえば、ある地方自治体が中国人KOLを招いて観光地の魅力を発信してもらった結果、旅行商品の予約数が急増したという事例もあります。KOLの拡散力は、ブランド認知や地域イメージの向上に効果的です。
KOCとは?|Key Opinion Consumer(キーオピニオンコンシューマー)
KOCは「Key Opinion Consumer(キーオピニオンコンシューマー)」の略。いわば影響力のある一般消費者のことです。
- フォロワー数は少ないが、投稿の信頼度が高い
- リアルな口コミ・体験投稿が共感を呼ぶ
- RED(小紅書)などでの体験シェアが主流
たとえば訪日中の中国人観光客が飲食店で食事をし、小紅書でリアルなレビューを投稿。それが拡散されて来店客が増えた——これが典型的なKOC活用の成功例です。
KOLとKOCの違いを比較表でチェック!
目的別に選ぶ!KOLとKOCの使い分け方
どちらを選ぶかはプロモーションの目的によって決めるべきです。
- 広く認知を広げたい → KOLを起用
- 口コミで来店を促進したい → KOCを活用
- 段階的に両者を使い分けて波及効果を狙う
近年では、KOLだけ・KOCだけに頼るのではなく、両者を連携させた施策が注目されています。特に中国インバウンド市場で非常に効果的です。たとえば以下のようなメリットがあります。
KOLとKOCを“同時に活用”することで得られる3つのメリット
- ① KOLの拡散力 × KOCの信頼感 → 高速で信頼される情報伝播
→ KOLが紹介した情報に対して、KOCが共感・体験投稿をすることで拡散力と信頼感の両方を獲得。 - ② 来店→レビュー→拡散の好循環が生まれる
→ KOL施策を見て来店した訪日客がKOCとして投稿し、そのレビューがさらに次の集客を生むサイクルに。 - ③ 幅広いターゲット層にアプローチ可能
→ ブランド認知を広げたい層(KOL)と、実際に購買行動に結びつきやすい層(KOC)を同時にカバー。
このように、KOLとKOCを組み合わせることで、インバウンド施策の効果を短期・中期の両面で最大化できます。
まとめ|中国インバウンド成功のカギは“使い分け”と“組み合わせ”
KOLとKOC、それぞれに異なる強みがあります。KOLは拡散力が強く、KOCは信頼性が高いという特徴を理解し、目的に応じて使い分けることが基本です。
とはいえ、これからの中国インバウンド戦略では「両方を同時に活用する」ことが鍵です。KOLでブランドや店舗の魅力を広く伝え、KOCによるリアルな投稿で購買や来店を促進する。これが最も効果的なアプローチです。
インバウンド施策に迷ったら、KOLとKOCの両輪で回す戦略を。
はじめは小さなKOC施策からでも十分。段階的に広げていくことで、ファン獲得と来店促進の両立が見込めます。
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