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多言語対応だけじゃ不十分!“伝わる”インバウンド集客コンテンツの作り方

2025.05.14| タグ: , , , , , , , , ,

訪日外国人観光客の数が再び増加する中、多くの企業や自治体がインバウンド対策に力を入れています。
「多言語対応しているのに集客につながらない…」そんな声をよく聞きますが、実はその原因は「翻訳」だけに頼っていることにあるかもしれません。

本記事では、初心者の方でもすぐに実践できる「伝わるコンテンツ」の作り方をご紹介します。


「翻訳対応」だけでは伝わらない3つの理由

言葉を外国語に変えるだけでは、訪日外国人の心には響きません。以下のような課題が起きがちです:

  • 1. 機械翻訳の違和感:直訳された文章は不自然で、かえって不信感を与えることも。
  • 2. 日本文化の前提を省略している:「当たり前」と思っている習慣が外国人には伝わらない。
  • 3. テキスト中心で視覚情報が不足:不安を感じる訪日客にとって、画像や動画が「安心材料」になります。

「伝わる」コンテンツとは?キーワードは“共感・安心・視覚”

現代のインバウンド集客では、以下の3つがポイントになります。

  1. 共感:訪問先で得られる体験や感情に、文化的背景を踏まえて寄り添う。
  2. 安心:言葉だけでなく、雰囲気・流れ・接客が事前にわかるように。
  3. 視覚訴求:特に動画による「体験の可視化」が効果的。

たとえば「どう注文したらいいのか」「どんな雰囲気なのか」を知っているだけで、訪問のハードルが大きく下がります。


伝わるコンテンツを作る5ステップ

1. ターゲットを明確にする

国・地域・年齢層・旅行目的(観光?ショッピング?体験?)を絞りましょう。たとえば中国や台湾の20代女性なら、小紅書(RED)での発信が効果的です。

2. 動画で「体験の予習」ができるようにする

チェックイン方法、注文の仕方、店内の様子など、実際の行動を動画で見せると安心感が生まれます。
字幕やナレーションも現地語で自然な表現にしましょう。

3. SNSで拡散されやすい構成にする

短尺(15〜60秒)・縦型動画(スマホ向け)・字幕つきの形式がベストです。
ユーザーが自分で撮りたくなる「映えスポット」を作るのもおすすめ。

4. 言語だけでなく「文化的配慮」を

たとえば中国では「赤」や「8」は縁起が良いとされる一方、「4」や「白」は避けるべき色です。
表示言語だけでなく、背景の色使いや写真の構成も現地文化に寄り添う工夫が必要です。

5. ネイティブチェック&テスト視聴

完成した動画や写真は、現地出身のネイティブスタッフやインバウンドに詳しい方に見てもらいましょう。
「わかりやすい?」「不安はない?」という観点で確認を。


成功事例:動画活用で集客に成功した例

① 飲食店:注文方法の動画で外国人来店が急増

メニューの写真+動画で「席の案内→注文→会計」までを見せたところ、「安心して入れる」と外国人観光客の来店が大幅に増加しました。

② 観光体験:アクティビティ動画で予約率アップ

和菓子作り体験を15秒動画で紹介したところ、「楽しそう」「簡単そう」と話題になり、予約件数が大幅ににアップ。

③ 宿泊施設:客室や大浴場の動画で予約数アップ

SNSで「館内紹介」「部屋の様子」「大浴場の動線」などを紹介する短い動画を投稿。
特に「館内での楽しみ方」や「大浴場のマナー」などを解説した動画が外国人旅行者に好評で、「安心して泊まれる」という声が増加。
その結果、訪日観光客からの予約数が増えました。

④ 交通事業者:乗車方法の動画で混乱を防止&外国人客の獲得

「お得な切符の買い方」「乗車マナー」「車内での楽しみ方」などを説明する動画が、外国人観光客から高評価。
観光列車などは運行スケジュールや切符の買い方が特殊な場合も多く外国人にはハードルが高いもの。動画で事前に不安を払拭し、外国人の乗車率が増加。

⑤ 商業施設:モール紹介動画で来館者のSNS投稿が倍増

ある百貨店では、館内の人気店舗やレストランの様子を「動画」で紹介。
「どんな店があるのか」「家族で楽しめるのか」が事前にイメージできることで訪問のきっかけに。
さらに、来館者が自分のSNSに動画を投稿する流れも生まれ、オーガニックな拡散が加速しました。


おすすめの動画活用プラットフォーム

  • 小紅書(RED):中国の若年層向けに絶大な影響力
  • Instagramリール:グローバルに拡散可能
  • YouTube Shorts:検索からの流入にも強い
  • LINE VOOM:日本滞在中ユーザーへのリーチに有効

また、GoogleマップやTripAdvisorに動画を投稿することで、検索時の安心感アップにもつながります。


まとめ:インバウンドは「翻訳」から「共感」へ

これからのインバウンド集客で大切なのは、「何語で伝えるか」ではなく「どう伝えるか」。
言葉に頼りすぎず、動画や写真を使って訪日外国人に安心感と共感を届けましょう。
インバウンド初心者でも、少しの工夫で「伝わるコンテンツ」を作ることができます。


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