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中国のインフルエンサーマーケティングで失敗しがちな5つの落とし穴
2025.05.23| タグ: Douyin, KOL, RED, インバウンド対策, マーケティング失敗例, 中国SNS, 中国インフルエンサー, 中国マーケティング, 小紅書, 文化ギャップ
中国市場においてインフルエンサー(KOL)を活用したプロモーションは非常に効果的ですが、同時に多くの企業が共通する失敗を経験しています。今回は、中国のインフルエンサーマーケティングでありがちな5つの失敗とその回避方法をご紹介します。
1. ターゲット層との不一致
インフルエンサーのフォロワー数が多くても、そのファン層が自社の商品・サービスのターゲットと一致していなければ意味がありません。たとえば育児アプリを未婚の若年層にアピールしても、コンバージョンにはつながりにくいのです。ターゲット層のライフスタイルや関心を踏まえて、インフルエンサーを選定する必要があります。
2. フォロワー数やコメントの不正
中国のSNSでは、フォロワー数やコメント数を人工的に操作しているケースが存在します。見かけの数字だけを信用すると、実際の影響力が低く失敗に繋がります。信頼できるパートナーやプラットフォームを通じて、インフルエンサーの信頼性をしっかりと見極めましょう。
3. 中間マージンによるコスト増
日本企業がKOLと契約する際、複数の代理店を介することで報酬が2倍〜3倍に膨れ上がるケースが多々あります。特に大きな代理店に依頼する際には注意が必要で、KOLとの間に3~4社挟むことも珍しくありません。KOLと直接繋がっている事業者を探して中間業者を減らすことで、費用対効果を高めることができます。
4. プラットフォームの選定ミス
中国にはRED(小紅書)、Weibo、WeChat、Douyin(抖音)など多様なSNSがあります。プラットフォームごとにユーザー層が異なるため、訴求したい層が多く集まるSNSを選ぶことが成功の鍵です。例えば、Z世代向けにはDouyin、20〜30代女性にはREDが有効です。
5. コンテンツの文化的・言語的な誤解
日本の感覚で制作した広告が、中国では文化的な違いから炎上してしまうことも。過去には、言葉遊びの誤訳が混乱を招いた事例もあります。現地の文化や言語に精通した担当者と連携し、コンテンツチェックを徹底することが重要です。
まとめ
中国市場におけるインフルエンサーマーケティングは、大きな可能性がある一方で、日本とは異なる前提や習慣を理解しなければ成果につながりません。ターゲット層の見極め、インフルエンサーの選定、文化理解を徹底し、効果的なプロモーションを展開していきましょう。
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