Company BlogBeAの日常やメンバーの思い

HOME / ブログ / Company Blog / “爆買い”は過去の話?変わりゆく中国人観光客のニーズ

“爆買い”は過去の話?変わりゆく中国人観光客のニーズ

2025.06.09| タグ: , , , , , , ,

かつて日本の百貨店やドラッグストアで繰り広げられた“爆買い”ブーム。大型スーツケースいっぱいに商品を詰め込む中国人観光客の姿が話題となりました。しかし、2020年以降のパンデミックを経て、訪日旅行の価値観は大きくシフトしています。

今、中国人観光客の注目は「モノ消費」から「コト消費」、つまり“買う”から“体験する”へと移行しているのです。本記事ではその背景と企業が取るべき具体的な施策を解説します。

なぜ“コト消費”が求められるようになったのか?

  • 海外製品は中国国内でも手に入る時代
    越境ECや中国国内のラグジュアリーモールの拡充により、日本の商品が現地で容易に入手できるようになりました。
  • 旅行体験をSNSで共有する文化
    「RED(小紅書)」や「抖音(Douyin)」といったSNSで、ユニークな旅体験がシェアされやすくなっています。映える温泉体験、和菓子作り、着物レンタルなどが人気です。
  • 訪日回数の増加=“リピーター化”
    初回訪問ではモノを買い、2回目以降は「日本らしい文化体験」を重視する傾向が強まっています。

具体的に人気のある「コト消費」コンテンツとは?

以下は、実際に中国人観光客に人気のある体験型コンテンツです。

  • 寿司・和菓子・抹茶体験などの“食の文化体験”
  • 書道、陶芸、浴衣レンタルなど“和の伝統文化”
  • アニメ聖地巡礼、刀剣工房見学、職人ワークショップ
  • 自然豊かな地方観光(農業体験、田舎民泊など)

これらは「思い出として記憶・SNSで共有できる」点が評価されています。

企業が今すぐ始めるべき3つのインバウンド施策

  1. 体験型商品の造成
    単なる物販ではなく、「〇〇体験付きセット」「〇〇ワークショップ付き宿泊プラン」など、“ストーリー性”のある企画が有効です。
  2. SNS映えの意識
    中国人観光客は旅先の体験をREDやDouyinに投稿する傾向があります。映える背景・撮影用アイテムの用意など、「シェアされる場づくり」が重要です。
  3. 中国語での情報発信
    情報を探す際、Googleではなく「RED」で検索する中国人旅行者がほとんどです。REDでの発信を積極的におこないましょう。

まとめ:体験価値がブランドになる時代へ

“爆買い”というワードは時代遅れになりつつあります。これからは、どれだけ印象的な体験を提供できるかが、選ばれる企業・店舗の鍵となります。

モノではなくコトへ。体験は消えず、心に残る“記憶の資産”です。今こそ、自社の商品・サービスに体験価値をどう付加できるか、見直すタイミングかもしれません。

インバウンド対策をお考えですか?

「インバウンド対策の基礎から知りたい」「自社で実施済みの施策の効果検証の仕方がわからないから教えてほしい」などのご相談もお気軽にどうぞ。

▶ 相談・お問い合わせはこちら

前へ
次へ