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「空港→駅→観光地」導線に仕掛けを:中国人観光客が必ず通る“動線上のタッチポイント活用術”
2025.06.20| タグ: インバウンド, タッチポイント戦略, プロモーション, 中国, 動線設計, 空港広告, 訪日観光, 駅ナカ施策
訪日中国人観光客の旅は、多くの場合「空港」からスタートします。そして鉄道やバスで「駅」を経由し、最終目的地である「観光地」に向かうというのが一般的な流れです。
つまり、空港・駅・観光地の“動線”には必ず訪れるタッチポイントが存在しており、これらを活用したプロモーション設計は、極めて費用対効果の高い施策となります。
動線タッチポイントを活かす3つの戦略
以下に、空港→駅→観光地という3つの主なポイントごとに、効果的なプロモーション事例と設計のポイントを解説します。
① 空港:第一接触のインパクトが勝負
- 設置例:入国ゲート、到着ロビー、荷物受取所周辺
- 施策:REDやWeChatミニサイトへのQR誘導、フォトスポット設置、スマホ向けWi-Fi接続後のランディングページ連携
- ポイント:到着直後の“検索タイミング”を狙い、現地情報へ誘導
② 駅:移動中の比較検討フェーズを制す
- 設置例:主要駅の構内柱巻き広告、券売機横のパネル、ホーム階段付近
- 施策:多言語サイン+QRコード設置による観光スポット紹介、ローカル体験の発見を促す情報連携
- ポイント:乗り換えや待ち時間に“次の予定”を決める傾向があるため、即判断できるシンプルな導線を意識
③ 観光地手前:行動直前の“最終意思決定”を促す
- 設置例:観光地最寄駅・バス停の案内、店舗前のA看板、駅出口のマップサイン
- 施策:「今すぐ体験できる」「予約不要」「今日限定割引」などの動機付け
- ポイント:“迷わせない”“比較させない”ことがコンバージョンの鍵
UGCと動線を連動させる:SNSとリアルの融合設計
空港や駅に設置したプロモーションにRED(小紅書)やWeChatのUGCを連動させることで、より強力な導線が生まれます。
たとえば、駅のポスターに掲載された観光体験がREDでバズっていれば、「ここ、見たことある!」と共感を呼び、来訪が加速します。これは広告単体ではなく、“SNSと現地がつながっている”と感じさせる仕掛けが重要です。
成功事例:関西国際空港〜なんばエリアの動線プロモーション
ある鉄道会社と商業施設では、関空到着ロビーからなんば駅までの主要導線に、RED誘導広告と観光情報QRを設置。駅ナカサイネージと連携し、「今この駅から徒歩5分で体験できるスポット」を告知したことで、RED上のUGC投稿数が2.5倍、該当施設の中国人来館者が約30%増加したというデータもあります。
まとめ:中国人観光客の「通る場所」に情報を置くことが最大の近道
観光地だけでプロモーションを完結させようとするのではなく、彼らが確実に通る「空港」や「駅」といった地点に、最適な形で情報を設置することが、インバウンド集客成功の鍵となります。
動線設計こそが、偶然を必然に変えるプロモーションの力。今こそ、リアルな行動導線に仕掛けを組み込んでいきましょう。
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