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KOLの選び方、間違っていませんか?よくある失敗パターンとその対策
2025.07.02| タグ: KOL, インバウンド, インフルエンサー, プロモーション, マーケティング, 中国, 失敗事例, 訪日観光
中国市場に向けたインバウンドプロモーションで、KOL(Key Opinion Leader)を活用する企業や自治体が増えています。
しかし、フォロワー数や知名度だけでKOLを選ぶと、想定した効果が出ず失敗に終わるケースも少なくありません。
今回は、中国現地で実際に起きている失敗パターンと、それを回避するための対策を解説します。
よくあるKOL起用の失敗パターン
1. フォロワー数頼みで選んだが反応が薄い
「100万フォロワー以上だから大丈夫」と起用したものの、実際の投稿へのエンゲージメント(いいね・コメント・保存)が極端に低いケース。
原因:フォロワーの多くが“幽霊アカウント”や非ターゲット層。
2. ブランドイメージと合わず、逆効果に
「旅行系だから合うだろう」と思って起用したKOLが、実は過激な表現や過去の炎上歴を持っていたケース。
原因:投稿内容や価値観の十分な精査が不足。
3. 投稿が広告色全開でスルーされる
「PR」「广告」と明記しただけの単なる商品紹介で、ファンに響かず拡散しない。
原因:生活感や共感を生むコンテンツ設計が欠如。
4. 納品後の投稿修正・対応が不十分
投稿後に事実誤認が発覚したが、KOLが修正に応じずトラブル化する例。
原因:契約時の修正・二次利用の条件が曖昧。
KOL選びで意識したい3つの視点
失敗を防ぐには、以下の視点が重要です。
① フォロワー属性の質をチェック
フォロワー数よりも、どの層に影響力があるかを優先することが大切です。
- 性別・年齢・居住エリア
- 過去投稿の反応(平均エンゲージメント率)
- 同ジャンルの投稿実績
② 投稿内容と世界観の整合性
PR投稿でも自然に見えるか、日頃の投稿と違和感がないかを確認。
- 過去のブランド起用例
- 投稿のトーン(上品、カジュアル、ユーモアなど)
- 炎上歴やネガティブ評判の有無
③ 契約条件と進行管理の徹底
KOLとのやり取りでは、投稿内容・修正対応・二次利用権などを事前に明文化する必要があります。
- 投稿前確認・校正のフロー
- 公開後の修正対応ルール
- 画像・動画の二次利用可否
効果を最大化するための運用ポイント
KOLをただ「広告塔」として使うだけではなく、共創パートナーとして取り組む意識が重要です。
- 現地の「リアルな体験談」を軸にした企画を共に考える
- フォロワーとのQ&Aライブ配信を実施する
- 訪日体験をRED(小紅書)やWeChatで連携投稿する
こうした一体型の施策で、単発投稿では届かない“信用”を構築できます。
まとめ:KOL選定はパートナー選び
KOL活用で成果を上げるためには、「誰に、どんなメッセージを、どの文脈で届けるか」を丁寧に設計することが欠かせません。
フォロワー数だけに頼らず、共感・体験・共創の視点で、御社や地域にフィットするインフルエンサーを選んでいきましょう。