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JTB総合研究所が「インバウンド旅行者への情報提供に関する調査(2024)」の調査結果を発表
2024.10.07|
JTB総合研究所が「インバウンド旅行者への情報提供に関する調査(2024)」の調査結果をまとめ発表しました。
今回は、その調査結果の中から台湾市場についてをご紹介します。
(1)台湾の旅行者の77.4%は1年以内に再訪したい
今回の調査対象者(過去1年以内に観光目的の日本旅行をした18歳以上の男女/台湾)に、観光を目的としてまた日本を訪れたいかを聞いたところ、「1年以内に訪れたい」と答えた割合は、台湾の旅行者が77.4%を超えました。これは、台湾では親日家が多いことや地理的な近さが考えられます。
次回の訪日旅行で行ってみたい都道府県としては、東京、大阪、京都、北海道、沖縄が上位に挙がっています。
(2)日本旅行中に触れた情報のうち、次の旅行で行ってみたいと思った場所TOP3は温泉・観光施設・スイーツ・お菓子屋さん
日本旅行中に触れた情報で、次回の日本旅行で行ってみたい場所として挙げられたのは、台湾では温泉、観光施設、スイーツ・お菓子屋さんがトップ3でした。
次回の旅行で行ってみたいと思った理由としては、「直近の旅行の予定が詰まっていて時間がなかった(43.9%)」が最も多く挙げられ、次いで「直近の旅行の目的と違った(33.1%)」「直近の旅行で訪れて気に入ったから(31.5%)」
が続きました。繰り返し訪れることを想定し、旅ナカで次回の訪問先の情報を集めていることも多そうです。また、次回の旅行のお楽しみとして取っておきたい、という意識もあるのかもしれません。
(3)日本国内での情報接点は、SNS、観光情報サイト、日本訪問経験のある家族や友人の体験談
日本での滞在中に、どのようなところから情報を得ているかに関しては、SNSやインターネットでの検索、家族や友人などの体験談が上位となりました。台湾では「動画投稿サイト」、「ネットサーフィン」の割合が高いですが、「観光案内所」や「ガイドブック」の割合も高く、幅広い情報源から情報を得ている様子がみられます。
(4) 行ってみたいと感じる画像は年代による違いが大きい
旅行者は、情報として目にするどのような画像に関心を持ち、行ってみたいと感じるのでしょうか。17枚の「体験」、「食」、「景観」などに関する画像を提示し、評価をしてもらった結果、年代別で違いが明らかとなりました。20代は、ビーチや野球場などのアウトドア、ビールやワイン、日本酒といったアルコールの画像に関心が高い傾向がみられました。30代~40代は子供がいる旅行者も多いのか、キャラクターや体験すること(いちご狩り、奈良の鹿とのふれあい、鉄道など)への関心が高く、50歳以上は「食」や芝桜などの景観に惹かれるようです。
(5)85.3%が帰国後にも日本の土産物を購入する。台湾の旅行者は、日本で訪れた店や街などのECサイトを利用
旅ナカだけではなく、次の訪日旅行までの期間に継続的なつながりを作っていくために、帰国後に日本の土産物を購入するかどうかを聞きました。その結果、台湾の85.3%の回答者が、何らかの購買行動をしていることがわかりました。台湾の旅行者は日本で訪れたお店や街のECサイトを利用して土産物を購入していました。 具体的に買っているものとしては、「スナック菓子」や「食品」が上位となりました。
95%を超える台湾の旅行者は「3年以内にまた訪問したい」と答えています。
彼らは、テーマパークや高級レストランではなく、日本の「文化を体験する」ことを求める傾向がみられます。
また、情報の収集は旅マエに集中しておこなう傾向が強く、旅中で「ホテルのコンシェルジェ」「お店のスタッフ」「交通広告」「旅先のメディア」での情報収取はあまりおこなわないということが実情となっております。
そのため、旅マエにいかに認知してもらい、旅先のリストに入れてもらうかということが非常に大切となります。
長期的な目線でみて、旅ナカでの情報接点を次回の訪日旅行の「旅マエ」の期間と位置づけることで、旅ナカでのより幅広い情報提供の可能性が生まれるのではないでしょうか。