Company BlogBeAの日常やメンバーの思い
インバウンドの市場概況について~総括と2025年の見通し~
2024.12.26|
本年も残すところわずかとなりました。
本年は急速にインバウンドが回復し、主要観光地ではオーバーツーリズムの問題が起こるなど、インバウンドのニュースが尽きない一年となりました。
訪日客数や消費額など、インバウンド市場では過去最高の結果が見込まれています。
今回はそんな2024年の総括と、来年度の見通しを解説させていただきます。
ぜひ、以下のポイントをご参考いただき、来年度の戦略にお役立てください。
【2024年統括】
・訪日客数:3,600万人を突破し、過去最高を更新いたしました。
・消費動向:「モノ消費」と「コト消費」の両方が堅調に伸び、消費総額は8兆円に迫る勢いです。
・東アジア市場:韓国、中国、台湾、香港の4カ国が訪日客の約70%を占め、地域ごとに戦略を練る重要性が高まっています。
・地域別傾向:関西や九州など、西日本エリアでは東アジア圏の影響が特に顕著です。
【消費動向と各企業の対策動向】
1. ターゲット市場の変化
∟6月以前:韓国・台湾(香港)が主要ターゲットとなっておりました。
∟7月以降:中国(台湾)が主要ターゲットとなり、韓国を上回る傾向となりました。2025年もこの傾向は継続すると予想されます。
2. 業種別の傾向
・インバウンド売上比率が高い業種
2019年を上回る売上を達成する企業が多い結果となりました。
JRや私鉄の主要ターミナル駅周辺の商業施設では特に顕著でした。
・インバウンド売上比率が低い業種
2019年水準を未だ回復していない企業が目立つ結果となりました。
3. 戦略の傾向
・地域別戦略
韓国では集客を、主に中国で売上を稼ぐ施策を展開。
主要ターミナル以外で好調な企業は、早期から中国市場向け施策を実施しておりました。
・米国市場
「観光」「体験」「食」に重点を置くことで、消費者との親和性が高いのが米国市場です。
・東南アジア市場
タイ・ベトナムへのアプローチは進行中ですが、収益化には至っておらず、現段階では先行投資の域を出ていない状況です。
4. 2025年の見通し
各企業が設定する売上目標は各社2024年度比で110%~120%増となる見通しです。
PR予算について2024年度以上の額を確保し、+10%の売上増加を目指す企業が多い傾向です。
【今後の課題とポイント】
1. 中国市場への集中と分散ツーリズムの促進
・主要ターミナル駅周辺に観光客が集中し、地方や郊外の商業施設の活性化に遅れがでていることが課題となっています。
・主要ターミナル駅周辺以外の商業施設に観光客を誘導し、インバウンド売上の平準化を図ることが大切です。=分散ツーリズムの促進
・地域特有の観光資源を活用した誘客施策が効果的となります。
2. 東南アジア市場の開拓
・タイ・ベトナムなど潜在的成長市場への取り組みを継続することが大切です。
・早期収益化に向けたマーケティングと現地パートナーシップの強化が重要となります。
3. 米国市場の観光資源活用
「観光」「体験」「食」を軸にした魅力的なコンテンツを強化し、米国市場の拡大を狙うことが重要となります。
2025年は2024年以上の活況を迎えると予測されているインバウンド市場。
年明け後すぐに旧正月(春節)が訪れ、そしてすぐに桜シーズン、夏休みとあっという間に一年が過ぎていきます。
現在のインバウンド市場は早い者勝ちの様相が顕著です。
いかに早いタイミングでインバウンド戦略の策定をおこない、いかに早く集客に取り組めるか。
もし、今まさに2025年のインバウンド戦略についてお悩みがあるようであればぜひ当社までご相談ください。
当社では現在、無料のコンサルティングサービスを実施しており、インバウンドからどう見られているか等、無料で調査し情報を提供させていただいております。
是非、2025年のインバウンド戦略の策定にご活用ください。