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【初心者向け】インバウンドPRの失敗例5選と対策|新任インバウンド担当者が成果を出すコツ

2025.04.07| タグ: , , , ,

やってはいけないインバウンドPR|初心者が陥りやすい5つの失敗とその対策

訪日外国人の増加にともない、「インバウンドPR」がますます重要になっています。ですが、初心者の方がいきなり任されて戸惑うケースも多いのではないでしょうか?

今回は、インバウンドPRを始めたばかりの担当者が陥りがちな5つの失敗例とその対策を分かりやすく解説します。

インバウンドPR初心者がまず知っておくべきこと

インバウンドPRとは?目的と役割を再確認

「インバウンドPR」とは、訪日外国人に対して自社のサービスや商品を知ってもらい、実際に利用・購入してもらうための情報発信をおこなうことです。単なる「翻訳」や「広告」だけでなく、訪日外国人の「ニーズ」を的確に捉え、「発信する情報」を戦略的に考えることが重要となります。

訪日外国人観光客のニーズと傾向とは?

観光庁の統計によると、訪日客の主な目的は「観光」「買い物」「食事」などが上位を占めています。また、出身国によっても興味や行動パターンが異なるため、国・地域ごとの傾向を把握しておくことが重要です。

初心者がやりがちなインバウンドPRの失敗5選

① 英語だけで対応すれば大丈夫だと思い込む

英語だけの案内では十分に伝わらないことも

インバウンド対策といえば英語!と思いがちですが、実際には中国語(繁体字・簡体字)や韓国語を母語とする旅行者の割合も高く、英語だけではカバーしきれません。

対策:英語に加えて、主要国の言語をピックアップして多言語対応を進めるのが理想です。優先順位としては「英語+繁体字+簡体字+韓国語」の4言語が基本です。最近では東南アジアでも訪日観光ブームに火が付き始め、タイ語などの対応を進める事業者も増えてきています。

② 日本人向けPRと同じ方法でアプローチしてしまう

日本人に響く表現やビジュアルが、外国人にも伝わるとは限りません。たとえば「お得」「和風テイスト」などは、海外では伝わりづらい文化的背景があります。自分では良さが伝えられると思っている表現でも現地の言葉にすると全く意味が伝わらないといったことも多々あります。ここはベテラン担当者でも陥りやすいポイントなので注意が必要です。

対策:訪日外国人が実際にSNSやレビューサイトで使っている言葉や写真を参考に、彼らに響くキーワードや世界観を取り入れましょう。また、現地のSNSで活躍するインフルエンサーを起用し、知見を存分に借りて発信することも近道となります。

③ 自動翻訳でOK!と思い込む

誤訳によって伝わらないだけでなく、誤解やトラブルに繋がることも

無料の翻訳ツールだけでPRを行うと、誤訳や不自然な表現になり、かえって信頼を失う恐れがあります。

対策:重要な文言(メニュー、キャンペーン案内など)はプロ翻訳+ネイティブチェックを行いましょう。ここで注意が必要なのは自社にその言語の話者がいる場合。どうしてもプロモーション視点から離れてしまいがちなので、必ずプロモーションのプロ且つ翻訳のプロにチェックをしてもらいましょう。(今後のブログで取り上げようと思いますが、自社でアカウント運用をしてうまくいかない理由の一つはこれです。)

④ PR部門だけで考えて現場と連携しない

SNSやチラシでインバウンドキャンペーンを打っても、現場スタッフが把握していなければ混乱やクレームに繋がります。また、PR部門だけでは商品や施設、サービスの細かな魅力を把握しきれておらず、いまいち魅力が伝えられないといった状況にも陥ります。

対策:事前にスタッフ向けの簡単な説明資料やQ&Aを共有し、現場との連携をしっかりとることが成功の鍵です。理想はPRの前段階から現場とのリレーションをおこない、現場の目線や意見を取り入れながらプロモーション内容を決めていくことです。ここのディレクション次第で成功と失敗、明暗が分かれる場合があります。

⑤ 訪日外国人の動線や体験フローを無視してしまう

訪日外国人のカスタマージャーニーを把握することが大切

外国人観光客がどこから来て、どのように観光し、買い物をして帰るのか──この「流れ」を理解せずにPRすると、情報が届かないまま終わってしまうことも。

対策:外国人観光客のカスタマージャーニー(動線・体験の流れ)を分析し、空港・駅・宿泊施設・観光地などでの情報発信を最適化しましょう。

まとめ|インバウンドPRは「伝わる」より「伝える」準備がカギ

初心者の方でも、よくある失敗を事前に知っておけば、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。インバウンドPRは、「伝わる」ことを期待するよりも、“伝える準備”をしっかり整えることが成功への第一歩です。

ぜひ今回の内容を参考に、効果的で実践的なインバウンド対応を進めていきましょう!


BeAではインバウンド誘客に関するお悩みや課題に対し無料でカウンセリングを実施しております。

お困り事がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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