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データで見る2024年の百貨店インバウンド売上とその背景|2025年度の展望も解説

2025.04.09| タグ: , , , , , , , , ,

2024年、日本の百貨店業界は訪日外国人観光客の急増と円安を背景に、インバウンド売上が過去最高を記録しました。本記事では、最新データからその推移と背景を解説し、2025年度の展望についても詳しく見ていきます。

 

2024年の百貨店インバウンド売上推移

2024年の全国百貨店におけるインバウンド(免税)売上高は、6,487億円で前年比85.9%増となり、過去最高を更新しました。コロナ禍前の2019年を超える水準に達したことで、百貨店業界の活気を取り戻す大きな要因となっています。

特に2024年11月の売上高は514億8,000万円で、前年同月比30.4%増と大幅な伸びを記録しました。高額商品の購入が顕著に増えたことが伺えます。

インバウンド売上増加の主な要因

  • 円安による購買意欲の増加:1ドル150円台という円安基調が続いたことで、日本でのショッピングが割安に感じられ、訪日客の購買意欲が高まりました。
  • 観光客数の回復:2024年1月~11月の訪日外国人数は3,338万人と過去最多を更新。インバウンド消費が活性化しました。
  • 人気商品カテゴリーの強さ:化粧品、高級ブランド、婦人雑貨、食品などが特に好調で売り上げを牽引。中でもラグジュアリーブランドのバッグや時計、スキンケア商品が高い支持を集め、積極的な購買に繋がりました。

2025年度の展望と戦略的課題

 

2025年度も、百貨店のインバウンド売上は引き続き堅調に推移することが予想されます。以下の要因が後押しとなります。

  • 訪日外国人数のさらなる増加:万博などの国際イベントや観光施策による集客が見込まれます。
  • 円安基調の継続:為替水準が現状のままであれば、外国人の購買意欲は引き続き高まります。
  • 中国人観光客の本格回復:2024年には部分的回復、2025年には完全復調も視野に入っており、その爆発的な購買力が売り上げを牽引していきそうです。

一方で、以下の課題への対応が求められます。

  • 地方百貨店への需要拡大:都市圏に集中しがちなインバウンド需要を地方百貨店にどう波及させるかも重要な課題です。自治体や地域観光との連携、免税対応の強化、積極的なプロモーション戦略などが求められています。
  • 為替リスク対策:円高に転じた場合でも対応できる柔軟な価格・プロモーション戦略が必須。為替に左右されない顧客(=ファン)を如何に増やすかが重要となってきます。

まとめ

2024年、日本の百貨店業界はインバウンド需要によって大きく活性化しました。2025年度は、観光・経済の動向と連動しながら、戦略的に対応することでさらなる飛躍が可能です。引き続きインバウンドの購買動向と百貨店の取り組みに注目が集まります。


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