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コロナ終息後に中国インバウンドが行きたい国1位は?
2020.06.12|
こんにちは。BeA広報です。
「新型コロナウイルスの影響で中国からのインバウンドはどうなるんだろう…」と考えているインバウンド担当者の方は多いと思います。
コロナの影響により、2020年4月における中国の訪日外客数の推計値が200人(前年:約72万人)と記録的に落ち込んでいます。
今後の中国からのインバウンドも不透明ですよね。
今回は、2つの調査をもとに、新型コロナウィルス収束後の中国インバウンドの動向予測を紹介したいと思います。
『中国からのインバウンド、今後行きたい国1位は日本!』
ジャパン・インバウンド・メディアコンソーシアム(JIMC)の調査による「新型コロナウイルスの収束後に行きたい国」では、
日本と回答した人は44%に上り、2位のタイは12%という結果に。
この結果から、中国インバウンドは旅行先に日本を優先的に選んでいることがわかります。
また、JIMCによる中国人最新訪日意識では新型コロナウイルスが収束後、
国内外への旅行に対する意識について約79%の人が積極的であることがわかりました。
日本が安全宣言を出して渡航制限が解除された場合、約58%以上が日本に行ってもよいと回答しています。
また「影響が大きい観光産業を支援するためにも積極的に旅行したい」と回答した人が約16%に上ることが明らかに。
「1年以上行かない」という消極的回答も約9%ありますが、調査結果からは、新型コロナウイルス収束後、
中国インバウンドの訪日に対する意識の高さが伺えます。
『最も行きたい場所は北海道』
日本のどの地域に旅行に行きたいか?という質問に対しては、北海道が1位に。従来から北海道はインバウンドに人気の地域でしたが、
早期から独自に新型コロナウイルスへの対策を打ち出したことが中国でも話題になった事も影響した様です。
2位の東京と2倍以上の差がありました。
『訪日時期は2020年10月以降と予想』
株式会社プラネットと株式会社True Dataが行った「中国における緊急調査報告書」の「今後の訪日旅行に関する意識」という質問に
対して下記の回答がありました。
・これまで通り日本を訪問したい:29.3%
・状況をよくみて、日本を訪問するかどうか判断したい:56.7%
・当分の間は日本を訪問しないと思う:34%
日本への旅行に対して前向きな意見を合計すると86%に上ることがわかります。
また「日本に訪問する時期」については
・6月:5.9%
・7月:11%
・8月:12.9%
・9月:14.1%
・10月:21.6%
・11月:6.8%
・来年以降:18.6%
という回答になり、安全宣言や渡航解除の状況によっては中国から日本へのインバウンドは10月頃に再び増加すると推測する見方もあります。
『日本に関する情報収集が増加』
「日本への旅行計画に関する情報収集」にどのような影響があったかという質問では下記の回答がありました。
・とても増えた:14.8%
・やや増えた:23.8%
・普段と変わらなかった:20.7%
・やや減った:18.8%
・とても減った:17.5%
・まったく無くなった:4.5%
増加した人の割合が約40%、普段と変わらなかった割合と合計すると約60%となり、
日本への旅行計画に関する情報収集が増えていることが伺えます。
情報収集の増加に合わせて、サービスや魅力を引き続き発信することが必要と言えます。
『日本製品の購入意向は新型コロナウイルス感染拡大前とほぼ同じ』
「日本製の医療品に関する購入方法」を新型コロナウイルスの感染拡大前と日本への渡航制限が解除された場合を比較すると下記のような結果に。
【新型コロナウイルス感染拡大前→渡航制限の解除後】
・日本を訪問して購入する:45.5%→52.8%
・中国国内の店舗で購入:33.5%→34.6%
・ECサイトで購入:30.7%→36.6%
また「日本に対する好感度の変化」を聞いた質問では下記の回答が得られています。
・とても好感度が上がった:28.6%
・少し好感度が上がった:46.3%
約75%が日本に対して好感度が上がったという回答に。
具体的な理由としては
・日本から中国に支援物資をいち早く届けたこと。
・中国から日本へのチャーター便運行をすぐに実行したこと。
・日本滞在中の外国人旅行者に、丁寧な対応や医療支援を行ったこと
が挙げられています。
新型コロナウイルス収束後も日本に対して好感度は高く、さらに日本製品に対して感染拡大前とほぼ同じ購買意欲があることがわかりました。
まとめ
この記事では2つの調査をもとに、新型コロナウイルスの影響による中国インバウンドの動向や、日本製品に対する購買意識を紹介しました。
新型コロナウイルスの収束後、日本への旅行を計画している中国人が多いことや、日本製品は感染拡大前と同じ購買意欲があることが
わかります。ただしあくまで現時点での調査であって、今後の状況変化によりインバウンドの動向が変動する可能性も考えられます。
先行きが不明瞭な状況だからこそ、インバウンド消費が一時的に落ち込む状況ではありますが、
コロナ収束後のインバウンド需要回復に向けて、提供するサービスや商品の魅力を引き続き発信していくことが重要と言えます。
出典元:https://www.jimc.gr.jp/news/covid19_survey_china/
https://www.planet-van.co.jp/pdf/research/inb_emg-report2020.pdf