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コロナ後の旅行に対するニーズ

2020.08.21|

こんにちは!
BeA広報部です。

「コロナ後の旅行に対するニーズってどのように変わるのかな…」
と皆さん疑問に感じていらっしゃる方も少なくないと思います。

株式会社JTBと株式会社JTB総合研究所が行った
「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化および旅行再開に向けての意識調査(2020)」
では、外出自粛や海外渡航制限が解除された場合、何をまずやりたいかという質問の回答で
「国内旅行に行きたい(40.9%)」が1位という結果になりました。

参考:https://press.jtbcorp.jp/jp/2020/05/2020-4.html

新型コロナウイルスによる影響で旅行に対するハードルが上がっていますが、
一方で旅行をしたいという意識が以前より高まっています。

しかし、コロナ後ではこれまでの旅行スタイルや常識では感染リスクを高めてしまうため、
旅行に対するニーズの変化をうまく捉えなければなりません。

とはいえ、コロナ後の旅行に対する目的や価値観の変化をいきなり理解するのは難しいですよね。

そこで今回は、
・旅行に対する目的の変化
・旅行先を選ぶポイントの変化
・旅行の楽しみ方の変化
について、紹介していきます。

コロナ後の旅行に対するニーズの変化をおさえましょう。

旅行に対する目的の変化
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、気軽に旅行をすることが難しくなりました。したがって、
旅行に対する目的もこれまでのスタイルから変化していくはずです。

従来の旅行では娯楽や普段味わえない体験・刺激を求めるために、観光地に訪れる傾向がありました。
しかし、コロナ後では自宅で過ごす時間が多くなったことなどによるストレスから、
「癒やし」を求める旅行が多くなることが予想されます。
都会や市街地よりも農山漁村地域などの自然を求めるでしょう。

また、海外への渡航もハードルが高くなっているため、必然的に国内旅行のニーズが高まるでしょう。
特に長距離の移動を必要としない、近場での3密を避けた旅行、ミニマムツーリズムが注目されるはずです。

旅行先を選ぶポイントの変化
民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する株式会社百戦錬磨が行った
「With コロナ時代における農山漁村地域への旅行に関する消費者意識調査」では、
新型コロナウイルスの影響により旅行先を選ぶポイントが変化していることがわかりました。

With コロナ期における農山漁村地域への旅行意欲は60%の人が
「ぜひ旅行したい」「どちらかといえば旅行したい」と回答しており、
特に20〜30代の回答者が多いという結果に。

農山漁村地域で泊まりたい宿泊施設では、旅館・ホテルに続いて
「一棟貸し・貸別荘・コテージ・古民家」に泊まりたいと40%以上の人が回答しています。
これらの結果から
・外出自粛などでのストレスを癒やすために自然に触れたいと考えている人が多い
・新型コロナウイルスの感染を防ぐために、隔離された施設を利用したい
という傾向が分かりました。

また、農山漁村地域への旅行目的として以下2つが挙げられます。
・テレワークやワーケーションでの利用
・マイクロツーリズム
それぞれを詳しくみていきましょう。

テレワークやワーケーションでの利用
20〜30代の若年層が農山漁村地域をテレワークやワーケーション(休暇を兼ねてリモートワークを行う働き方)で
利用するために訪れたいという結果が明らかに。

職業別にみると、会社員や経営者がテレワークの希望勤務地として農山漁村地域を選んでいることもわかりました。
特に趣味がアウトドア系である人ほど、この傾向が強いです。

さらに、農山漁村地域でのワーケーションやテレワークで求める付加価値は下記のニーズが高いことがわかります。
・豊かな自然を満喫する、歴史的遺産などの散策やサイクリング
・地元の料理やお酒を楽しむ
新型コロナウイルスの影響で外食を利用する頻度が下がったため、「レストランや食堂」などの
食事に関する設備を求める意見も多く寄せられました。

マイクロツーリズム
マイクロツーリズムとは星野リゾートの星野佳路代表が提唱した「3密を避けて近場で安全・安心に過ごす」旅行スタイルです。
公共交通機関を利用せずに自家用車、またはレンタカーによる移動を推奨した旅行のため、
新型コロナウイルスの感染リスクを防ぐことにつながります。

また、今まで知らなかった地域の魅力を再発見できたり、農山漁村地域の施設を利用することでその地域経済を活性化させるいうメリットも。

特に50〜70代の高齢層が農山漁村地域を訪れたい理由として、マイクロツーリズムでの利用を挙げています。

参照:https://www.hyakuren.org/wp-content/uploads/2020/07/13311105e4fc5d423b1bb7cdae6355f4.pdf

続いて、旅行の楽しみ方の変化について説明していきます。

旅行の楽しみ方の変化
新型コロナウイルスの影響により、オンライン上で楽しむサービスが増えました。
実際にその場所に訪れなくても体験できるコンテンツなども人気になっています。

しかし、新型コロナウイルスの対策で、人との交流が少なくなり、
対面や直接的なコミュニーケーションの大切さを感じる人が多くなっているはずです。

例えば、旅行先で行うアクティビティの楽しみ方は、今後下記のような楽しみ方も考えられます。
・旅行の前にアクティビティの説明をオンラインで受ける
・旅行先で実際にアクティビティを楽しむ
・旅行の後では参加者と一緒にオンラインでつながり会話を楽しむ
このように、オンラインとリアルの融合サービスも需要が見込めそうです。

まとめ

今回はコロナ後の旅行に対するニーズの変化について紹介しました。

まとめると
・旅行に対する目的は「娯楽」から「癒やし」に変化していく
・旅行先は農山漁村地域などの自然に注目が集まる
・マイクロツーリズムなどの新しい旅行スタイルの需要が高まる
・オンラインとリアルを融合したサービスが求められる
以上のことがわかります。

ただし、旅行先における新型コロナウイルスの感染を防ぐために
・旅行先の衛生管理を確認する
・人が多く集まりそうな場所はなるべく避ける
・自身の体調管理に気をつける
ことが必須条件となります。

Withコロナ時代の到来が、旅行に対する目的や価値観の変化を促進している面もある様に感じます。
コロナ後の旅行需要の取り込みを図るため、この記事が何かのご参考になれば幸いです。

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